著:Saika、松村歩美、竹中孝行
先日6月15日20時から、株式会社タウンメディカル(以下、かばさん)、株式会社ミナカラ(以下、ミナカラ)、株式会社hitotofrom(以下、まんまる)の公開インタビューを開催いたしました。本日はその内容をレポートいたします。
かばさん薬局は5月17日の「第1回 働いてみたい!薬系企業アワード」にてラブ賞を、ミナカラはトキメキ賞を、そしてまんまる薬局は最も働いてみたいで賞をそれぞれ受賞されました。
公開インタビューもついに最終回。今回はどのようなお話を聞くことが出来たのでしょうか。当日ご覧いただけなかった方にも、お楽しみいただけたらと思います。
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6月15日(月) 20時~21時30分 公開インタビュー
ゲスト:かばさん 長堀様
ミナカラ 喜納様 児玉様
まんまる 松岡様 堀田様 佐藤様
MC:横田さん(薬学4年)、松村さん(薬学6年)
サポート:竹中さん
(以下敬称略)
Section:1 絶対楽しいだろうなと思って笑
横田:まずは、参加しようと思ったきっかけを教えてください。
かばさん:3月(*1)に参加して好印象をもちました。おもしろそうだな、何か伝えられたらと思い今回参加しました。いつもは少人数で、カフェで対話形式で話しているため、どのように話したら学生に強く伝わるか?と悩みながらやらせていただきました。
(*1:2020年3月8日開催の全国薬学オンライン合同説明会のこと。)
ミナカラ:勢いとノリです。絶対楽しいだろうなと思って(笑) 若い・未来を担う次世代の人材に、社会に出ていくことの楽しさや希望を伝えられたらと思って参加しました。大人たちが自分の言葉で伝えて、自分ももっとやんちゃにいける、っていうのが良いなと思っています。
まんまる:僕は小さい薬局にもチャンスがあることに共感して。全国に自分のやっていることをアピールしたい、実際に働いているところに触れる機会になったらと思って挑戦しました。想いはある。でもそれをどう伝えるか?何処をピックアップするか?が大変で、社員で意見を重ねながら当日を迎えました。
Section:2 スピーチしているこちら側も楽しかった!
松村:なるほど!学生のことや未来についてということで、とてもありがたく思います。
当日は 3社とも受賞されましたが、受賞が発表された際はどのように感じましたか?
また、受賞後何か変化はありましたか?
ミナカラ:3日間で50回位プレゼン練習したので、最も働いてみたいで賞を取れず、とても悔しかった!(笑) その場限りにカスタマイズしたプレゼンなので、もう一度やるのは無理です。
それと質問の質が高く、質疑応答が楽しかった。変化としては、SNSの活用などを意識しだしたことですね。採用というより、社会の期待値を高めて、社会に出てから活躍してもらえるようになったらと思っていましたが、逆に刺激をもらいました。
(運営メモ:最近の会社説明会やインターンシップ説明会の認知度が高くなったとお話されていました。)
まんまる:結果よりプロセスのほうが大切かなと思う。結果はたまたまついてきた。
過程での苦悩が大切だと思っていて、一人でも学生に思いが伝わったらと思っていました。発表を聞いて、無理だろうなと半ばあきらめていたので、飛び跳ねるぐらいうれしかった。みんなで喜びを味わいたかったけど、帰ってしまっていたのがすごく残念でした。
(運営メモ:受賞後にTwitterのフォロワー数が200人ほど増え、インスタグラムもフォロワーが100人ほど増えたとのこと。)
かばさん:合同説明会だと、どうしても 企業を知る→検索する→申し込むという段階が必要で、説明会に来る学生さんも限られてしまう中、今回不特定多数のひとに伝わったのがよかったです。会社の理念や、ヒトにフォーカスして質問してくださって こちらも楽しかったです。
Section:3 学生さんと心が通じたのかな
竹中:企業側も学生側も楽しいと思う合同説明会ってあまりないのかな、と思います。それだけに皆様の言葉、とてもうれしいです!今回受賞されましたが、どのような点で獲れたと思いますか?
ミナカラ:『ヘルスケアをもっと身近で感動的に』『時代を担う人材として成長し続ける』というミッションを掲げていて、事業もこれに沿ってブレずにやっているので、それが上手く伝わったのかなと思います。あとは、何を重視するかは十人十色でよくて、自分の人生をかけて生きる社会人としての背中を見せられたからかなと。
かばさん:取れたらいいなと思っていた賞だったので良かった。就職活動の成功は働き始めてから1年後、ここで働けて良かったなと思うことだとおもいます。社長と会う研修が1週間に1度くらいあり、成長をワクワクして見守りながら 1人1人を大切にしているのが伝わったのかな。
まんまる:自分の中での感情・実践を、論理的な思考として落としてくれる仲間がいるからこそ、それが上手くはまって 獲れたかなと思います。
『人から人へ心を届ける』という理念が伝わった、心が通じたというイメージがあります。
チャット:薬系アワード当日の皆様のご説明を通じて、企業を考える上で地域や会社規模に囚われず事業内容としてなされている事に特に着目して見るようになりました。改めてありがとうございました。
松村:中身や企業さんの想いを見ることが大切だと気付いた! というコメントがSNSでも見られて、運営側としても 学生の価値観を変えるようなイベントになったのだなと思っています。
Section:4 大切なのは自分の想いに気づいて実行していくこと
チャット:これからの薬剤師に必要な力や学生時代の経験で今生きていることなどあれば教えてください。
ミナカラ:薬学生の時に『社会人になってからではできないんじゃないか』と思うことは、社会人になってからのほうがむしろもっとパワフルにできる。お金も時間も自由も自分次第で結構何とかなるから。重要だなと思うのは、自分が本当に興味や関心を持っていることについて、他の人の眼とか気にしないで飛び込めるか、意思決定と実際にやっていく実行力を磨いたほうがいい。1個づつ、小さいことでも、自慢できなくても、自分と向き合ってやっていくというのが大切だなとおもいます。ちゃんと周りを大切にしながらね(笑)あとは、自分で発信していく、自己表現していくっていうのも重要なことだと思っています。
かばさん:誘われたら全部行けというのをモットーにしていました。あらゆることに手を伸ばすことで、自分のコミュニティの幅が無限になり、自分の中での好みや優先順位を決めやすくなると思っています。
松村:自分の好きなことといわれると手が止まってしまう学生が多い。そのヒントとして手が動かなかったら足を動かせっていうのが大切なのかなと聴いていて思いました。
Section:5 正しそうな道よりおもしろそうな道を
チャット:これからの薬剤師に必要な力はなんだとおもいますか?
まんまる:何事も信念を持ってやっていくことが大切かな。これをやりたくないからあれをやろう、というネガティブな動機ではその道を究められないと思うから、自分の感情に素直になるのがヒトとして道を選ぶのに大切かな。『正しそうな道ではなく面白そうな道を選べ』というのがやっぱり重要だと思います。
まんまる:薬剤師はグループワークよりも チームワークを学ぶのがいいのかなと思います。理想を決めたときに、そのためにそれぞれがどうしたらいいだろう?と考えてそれぞれの立場からそれぞれの形で自分の価値を理想のために提供できるのが良くて。そのためには志を立てて、共有して、共に導きあうっていうのが重要だと、個人的に思っています。
(運営メモ:薬学生が学生のうちに「チームワーク」を身につけるために、どのようなことからチャレンジしていくのが良いと思いますか、と松岡さんにお聞きしたところ、『まずは、小さな成功体験をして欲しい。楽しむことを目的にしがちだけど、最高のパフォーマンスをすることを目的にして、役割分担をしてみると、何かが見えるかも!』とアドバイスいただきました。もしよろしければ参考にしてみてくださいね。)
松村:学生同士のSGD(*2)というのは最近、講義でよくありますが、チームワークを意識するのって難しかったなと思っていて。全員で意識しないとうまくいかないなと思っていました。それを薬剤師業界にどうつなげていくかというお話でとてもためになりました。
(*2:少人数グループディスカッションのこと。)
お忙しい中、約1時間30分のインタビューを受けてくださった、かばさん薬局の長堀様、ミナカラの喜納様 児玉様、そしてまんまる薬局の松岡様 堀田様 佐藤様、とても楽しく、そして大変貴重なお話をありがとうございました!
公開インタビュー計3回開催してまいりましたが、皆さん共通して「薬剤師には明るい未来があるよ」というメッセージを伝えてくださりました。私たちの目の前には面白い世界が広がっているということに、合同説明会を通じて気づくことが出来たというのがとても良かったと思っています。今後もこういった場を繋いでいけるように頑張っていきたいと思います。
また、インタビューの中で「HPが見やすく引き込まれる企業はスピーチが上手い方が多い」というお話も出てきました。
そんなわけで、今回参加された企業様のHPはこちら!
まんまる薬局(株式会社hitotofrom)(HP:https://www.hitofro.com/)
かばさん薬局(株式会社タウンメディカル)(HP:http://www.town-medical.jp/)
株式会社ミナカラ(HP:https://about.minacolor.com/)
以上、公開インタビューレポートでした!
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後とも全国薬学オンライン合説委員会をよろしくお願いいたします。